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ぱすこんのデスプレィがお亡くなりになりました。
(^p^)
この師走の時期に何という…幸い、携帯で編集が出来る事が救いですがぱすこんと携帯で若干勝手が異なるのが難点。
もうそれは…仕方無い。
ではそんなこんなで文は下記続きよりどうぞ。
「シャドーはどんな世界が見えるの?」
手を繋いだ隣の丸い双眸に真っ直ぐ見上げられ一瞬何のことかと考える。視覚情報が上手く伝達しているのかと畏怖を抱くもカメラアイのレンズはきちんとピント調整出来ている様子だ。
「何か欲しいデータがあるのか?」
「ううん、違うよ。違うけどそうなんだ」
頭を振って直ぐに鮮度の高いレンズがじっと、赤いカメラアイを見詰める。
「シャドーが見ている見える世界は、どんな世界なの?」
頭の幾らか高い位置から見える風景は
稼働年数のある機体で見てきた時間は
赤い瞳で見える世界は
沢山の物や沢山の人の濃淡や画層数や解析度は、
「どんな世界が見えてるの?」
無垢で何も知らない子供の単純そうでいて深い尋ね事に一度空を見上げる。雲が薄く風に引き千切れていた。
「そうさなあ…先ず、お主と見ている色は同じだな」
「一緒なの?前に赤い色の着いたガラス瓶を覗いてみたら色が変わったよ?白い色が赤くなったりしてた」
「あれはまた別だな、その理屈だとお主がその瞳で見ているものの色も変わってしまうだろう」
「あ、そっか」
「見ている色やそれに対する認識は変わらんよ、だが新しいお主には初めて見るものは珍しく新鮮に映っているのだろうな」
「?」
意味が分からないと首を傾げる様子につい目元が緩む。そう、この子はまだ幼くそして何も知らないのだ。きっとこれから長く傍にいて知識を提供すればそれらを吸収し尽くすだろう。その時になればきっとこの言葉の意味も理解出来るかもしれない。
「拙者は一度全て色褪せた世界に堕ちた時があるが、また、たった一つのもののお陰で世界が嫌に眩しく鮮やかに映るよ」
2010/12/14 影複製(シャドコピ) Trackback() Comment(0)
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