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今回アイスが出てくるのですが口調を
「~であります」の原作版にしようか悩んでA賀氏版にしました。
ああ…悩むなら出すなって声が聞こえr
でも出す。アイス、きみにきめた!←何が?
では続きよりどうぞ。 ここの所大人しすぎて逆に不気味ね、とロックの妹であるロールが口にする。
確かにそれは一理あるが平和な事は悪くないのだしと気にしていなかったロックはいつも通りに家事をこなしていた。
「後でラッシュも綺麗にしてあげるからね」
傍にいる犬型のサポートメカであるラッシュの頭を撫でると嬉しそうに尻尾を振るう。
あの日から彼とは遭遇していない
頻繁に連絡をやり取りしていた訳でもそんなに仲が良かった訳でもないから当然といえば当然の事だが、気になって仕方がなかった。
純戦闘用、それが彼と彼と同じDWNという存在。
だからこそ戦闘センスも良い彼の行動や外観の変化は、彼にしかない心の何かが変化をもたらしたのだと感じ取れる。
それは何だかロックには嬉しかったのだ。
彼が、彼だけの心の変化という名の成長をしているという事を示していたから。
知らずしてロックはふふ、と笑う。それを目敏く見つけた妹は首を傾げた。
「どうしたのロック、何かいい事でもあった?」
「え?あ、うーん…そんなとこかな」
指摘されると平静を装って濁す。まさかDWNの、とは言えない。
「それでね、私思ったんだけどアイスマンにそれとなく聞いてみてもらう、っていうのはどうかしら」
「え?アイスに?何を」
「DWNの事よ。また何か企んでるんじゃないかって」
ライトナンバーズのアイスマンが敵であるDWNのフリーズマンとメル友であるのを利用するという事か。だが相手がそんな簡単に手の内を明かす様なヘマはしないと思うのだが、妹は手掛かりとしたいらしい。
「いくら仲が良くても、教えてくれるかなあ」
首を傾げるロックにどこからその自信が来るのか、大丈夫よ!とロールが答えた。
「それとなく聞いてみたけど、向こうでもよく分かんないんだって。任務が無いから暇して好きな事してるのが何体も居るらしいよ」
流石にメール画面自体は見せて貰わなかったが内容からして緊張感のなさが分かった。
「あと、博士が変な独り言喋ってたから心配したら「まだボケてないわ!」って怒られたのも居たって」
何となく合点のいったロックはああ矢っ張りかと一人納得する。
「何か分かるかと思ったけど、何一つ分かりそうにないわね」
ごちる妹に申し訳ないと思いつつ自分の知りうる情報は口にはせず曖昧に頷いた。
それで、と切り込みを入れてきたのは二人になったタイミングを見計らったアイスだ。
「何となくボクが思うに、ひょっとして理由を知ってる?」
目敏くロックの態度に何かを感じ取ったアイスは好奇心よりも口外出来ない重要な事態と捉えたらしく、声の大きさを抑え眉間に皺を寄せて極めて慎重に訊ねる。
果たして原因がそうなのか、別に理由があるかもしれない状態で確信は持てないが彼の言葉を思い出せば繋がらない事も無い。
それに、誰にも言うなと口止めもされていないしアイスなら口を滑らすのは経験が無い。
「いや、うーん…それが正解かどうかは分からないんだけどね…?」
辺りを見渡してロックが自分の部屋にアイスを引っ張り込むと小さな声でポツポツと語り始めた。
2010/11/25 速岩(クイロク) Trackback() Comment(0)
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